まじまじ通信は、2020年10月で終了しましたが、お伝えしたい情報がある時に、「馬嶋医院からのお知らせ」を発行することにしました。不定期な発行となりますが、今後ともよろしくお願い致します。
災害発生時の当院の医療と、災害発生時に気をつけたいこと
近年、自然災害が多発しています。9月1日は防災の日ですが、今回は災害発生時の医療提供と薬に関してお伝えします。
<災害発生時の当院での診療体制>
大災害が発生した場合、発災直後(発災から6時間)、超急性期(6〜72時間)は、ライフラインや交通機関が途絶する可能性があります。現在は、電子カルテを使用しているため停電中の診療は難しく、ライフラインが保たれ、スタッフの確保等条件が整い次第、できる限り早く診療を行いたいと考えています。
<慢性疾患で服用中の方>
災害発生は生活環境の変化、睡眠障害などによる精神的・肉体的ストレスが生じ、急性心筋梗塞、心不全、脳出血、脳梗塞、深部静脈血栓症、肺塞栓症、突然死など様々な循環器疾患が増加すると言われています。
様々なストレスが加わる可能性のある状況下での内服薬の中断は避けなければ
なりません。内服薬7日分程度を避難袋に入れる、いつも飲んでいる薬のコピーは、薬の内容だけでなく疾患などを把握する重要な情報源になります。
<災害時のハイリスク疾患>
慢性疾患・基礎疾患は、避難所では悪化すると言われています。ハイリスクの疾患としては、高血圧、糖尿病、高脂血症、痛風、慢性閉塞性肺疾患、心不全、不整脈、腎不全、ロコモティブ症候群が挙げられています。
災害発生後は、日常生活とは異なった環境下に置かれることになります。暑さ寒さ、水分の確保、食生活の変化(災害後は保存食による食塩と炭水化物の過剰摂取、食肉、卵、乳製品、野菜、果物の摂取不足による蛋白、ミネラル(鉄、カルシウム、カリウム、マグネシウム)、ビタミン類の不足等の偏り)、生活環境の変化(トイレ、粉じん、感染症のリスク、狭い車内などでの寝起き、不十分な口腔ケアなど)。
ハイリスクに含まれる方は、災害発生時には下記の災害時循環器疾患予防を行いましょう。
<災害時循環器疾患予防>
①睡眠の改善:6時間以上の睡眠を取りましょう
②運動の維持:身体活動は積極的に(1日20分以上は歩きましょう)
③良質な食事:食塩接種を控え、カリウムの多い食事を心がけましょう
(緑黄色野菜・果物・海草類を1日3種類以上摂れれば理想的)
④体重の維持:震災前の体重からの増減を、±2kgに保ちましょう
⑤感染症予防:マスク着用、手洗いを励行しましょう
⑥血栓予防:水分を十分に摂取しましょう
⑦薬の継続:降圧剤、循環器疾患の薬はできるだけ継続しましょう
⑧血圧管理:血圧を測定し、140mmHg以上なら医師の診察を受けましょう
※日本循環器学会/日本高血圧学会/日本心臓病学会合同ガイドライン(2012‒2013年度合同研究班
報告)災害循環器疾患の予防・管理に関するガイドラインより引用
今後、診察時に、災害発生時に気をつけることをお伝えしたいと考えています。
災害時における留意点などを、今後もお伝えします。
新型コロナワクチンの接種に関して
令和5年秋開始種は9月20日から始まります。
9月の食卓
残暑が厳しい9月でも秋の味覚を求めて。
☆しめじは鶏肉と炊き込み御飯に。
かぼすをかけたら最高です。


☆秋に友人の住む富岡に行くことが多いのですが、必ず甘楽の舞茸を買います。
舞茸を沢山入れたクリームパスタに。

☆庭の紫蘇の実は佃煮に。
香りが高くて、しゃきっとした食感が美味しいです。


☆昔、友人のお母様が毎年イチジクのジャムを下さいました。
その思い出とともにイチジクジャムを作りお気に入りの瓶に入れます。


(馬嶋)