まじまじ通信

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2010年9月から、最近の医療情報や病気の事、子育ての事、連携している児童発達支援施設「厚木なのはな」からの情報などを掲載した院内誌を発行しています。

2020年8月号(No.118)

医の歳時記 8月
~新型コロナウイルス感染症感染拡大~

7月上旬から徐々に感染者が増え、連日の報道に心を痛めている方も多いのではないでしょうか。感染拡大防止と経済活動再開の両立は初めての試みで、今は両立の難しさを感じています。
今回も、新型コロナウイルス情報です。<新型コロナウイルスで今までに分かった事><検査について><手洗い・マスクの着用><避難所の過ごし方>についてお伝えします。

<新型コロナウイルスで今までにわかった事>
【感染経路】
飛沫感染が主体と考えられ、換気の悪い環境では咳やくしゃみなどがなくても感染すると考えられます。また、接触感染もあると考えられます。有症者が感染伝播の主体ですが、無症状病原体保有者からの感染リスクもあります。
【潜伏期・感染可能期間】
潜伏期は 1~14日間であり、曝露から5日程度で発症することが多く(WHO)、発症時から感染性が高いことは市中感染の原因となっていて、新型コロナウイルス感染症の特徴です。 感染可能期間は、発症2日前から発症後7~14日間程度と考えられています。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は上気道と下気道で増殖していると考えられ、重症例ではウイルス量が多く、排泄期間も長い傾向にあります。
【季節性】
コロナウイルス感染症は一般に温帯では冬季に流行しますが、新型コロナウイルスにも当てはまるかは不明です。
【症状】
多くの症例で発熱、呼吸器症状(咳嗽、咽頭痛、鼻汁、鼻閉など)、頭痛、倦怠感などがみられます。下痢や嘔吐などの消化器症状の頻度は多くの報告で10%未満です。初期症状はインフルエンザや感冒に似ており、この時期にこれらと新型コロナウイルス感染症を区別することは困難です。嗅覚障害・味覚障害を訴える患者さんが多いことも分かってきました。イタリアからの報告によると約3割の患者で嗅覚異常または味覚異常があり、特に若年者、女性に多くみられます。中国では発症から医療機関受診までの期間は約5日、入院までの期間は約7日と報告されており、症例によっては発症から1週間程度で重症化してくるものと考えられます。さらに、重症化する事例では10日目以降に集中治療室に入室という経過をたどる傾向があります。

(参考・引用文献)厚生労働省発行「新型コロナウイルス感染症COVID-19 診療の手引き」 第2版

<検査について>
PCR検査、抗原検査、抗体検査と様々な検査が出来るようになりました。検体の採取も、唾液や鼻咽頭ぬぐい液等あります。PCR検査、抗原検査は現時点の感染の有無を確認し、抗体検査は感染したかどうかの判定となります。発熱等の症状があってもPCR検査、抗原検査が陰性となる事もあり、絶対という事はありません。検査については次回以降お伝えしたいと思いますが、ご不明な点がありましたら馬嶋へお尋ねください。

<手洗い・マスクの着用>
多くの方が手洗いを励行されていると思いますが、再度確認しましょう。マスクの有用性は実証されていますので、感染防止には正しい付け方、はずし方が必要です。

イラスト:厚生労働省HPより引用

画像:森功次他:感染症学雑誌.80:496-500(2006)より引用

<避難所の過ごし方>
各市町村でも新型コロナウイルス感染症の対策を踏まえた避難所の在り方を検討しているようですが、新たな生活様式、三密を避けるなどに加えて以下のことが大切と考えます。
①分散避難を行う。台風等予報が出る場合は予め親戚や知人宅に避難したり、車で高い場所へ移動しましょう。長時間の車中泊の場合は、
(1)長時間同じ(特に車内等での窮屈な)姿勢でいることは避ける
(2)歩くなど、足を動かす運動を行う
(3)適度な水分を取り、足を挙げている
等を行い、肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群、深部静脈血栓症)の予防が必要です。
②避難所に行く場合には、避難用品にマスクや手指消毒用のアルコール、体温計等を加えましょう。
③体調が悪い、熱、咳、下痢、倦怠感等がある時は、必ず受付で伝えてください。

(馬嶋)

厚木なのはなより 茶話会のお知らせ

少し早いですが、今回は9月に実施する茶話会のご案内です。
皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】2020年9月10日(木)10:00~11:30
【場所】なのはな(下荻野)
【参加費】無料(今回はお茶菓子のご用意は控えさせていただきます)
【定員】5名※託児はありません。
【申込み】お申込みの際は、①から③をお知らせください。
①お名前
②お子さんの年齢(学年)
③ご連絡先
お申込み締め切り:9/4(金)
【申込先】特定非営利活動法人厚木なのはな
☎︎046-404-0663(なのはな)
☎︎046-404-2237(なのはな栄町)
メール:atsugi_nanohana@yahoo.co.jp

※新型コロナウイルスの流行状況によっては中止となる事があります。
※ご参加の際は、マスクの着用をお願い致します。
※お飲み物は各自でご持参下さい。

(厚木なのはな 宇佐美)

Yori道 ~花火~

人混みに行くのが苦手なので、花火大会に行ったのは2回だけ。
1回目は、長岡の花火大会。大学の長岡出身の先輩が「一度は見ておくことをお勧めするよ」と話していたのが忘れられずに、馬嶋医院の皆と行きました。
長岡空襲の始まった時刻(8月1日午後10時30分)に合わせて花火を打ち上げ、空襲で亡くなった方々への慰霊・復興に尽力した先人への感謝・恒久平和の願いを込める、とあります。正三尺玉・ナイアガラ・フェニックスなどスケールの大きさと、アナウンスが心に響き、荘厳な花火大会だったのが忘れられません。
2回目は昨年、厚木に嫁ぎ三十余年で初めてのあつぎ鮎まつりの花火大会。スターマイン・大玉・創作花火と次から次に夜空に打ち上げられ、空から降り落ちる様に感激の連続でした。
今年は東京オリンピックのため例年の8月から10月に変更して開催される予定でしたが、コロナの影響で中止になりました。
上手く撮れませんでしたが、コロナが収束し、来年花火が見れることを願って。

(馬嶋)



編集後記

今月号のYori道は花火の話題。「隅田川花火大会」のサイトなどで調べてみたら、8代将軍・徳川吉宗が「享保の大飢饉」や、当時流行した疫病(コレラ)退散と慰霊を祈願する目的から花火を打ち上げたのが花火大会の起源とされているそうです。6月1日と「東京オリンピック2020」開会式実施予定だった7月24日に日本全国で打ち上げられた花火は、正に新型コロナウイルス退散を願うもので、テレビでしか見られませんでしたがとても胸に響きました。来年はどうか心おきなく全国で花火大会が楽しめますように。(杉)

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