トップページ > まじまじ通信2019/2月号

2010年9月から、最近の医療情報や病気の事、子育ての事、連携している児童発達支援施設「厚木なのはな」からの情報、「絵本の店 トロッコ」幸田さんからの絵本のお知らせなどを掲載した院内誌を発行しています。このたび馬嶋医院・院内報「まじまじ通信」100号になりました。いつもご愛読ありがとうございます。

2019年2月号

医の歳時記 2月 花粉症 ~花粉症の低年齢化とその対応~

花粉症は、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、鼻粘膜でのアレルギー反応が生じ、鼻内に侵入した 抗原によって発作性反復性のくしゃみ、水性鼻汁、鼻閉を3主徴とする疾患です。スギ花粉の患者さんは、スギ花粉に対するIgE抗体が鼻の粘膜にあるアレルギーの細胞である肥満細胞に結合し、このIgE抗体がとけ出したスギ花粉の抗原成分を捉えて結合し、肥満細胞が活性化してアレルギー反応が生じます。関東地方では、2月から4月はスギ花粉、4月から5月はヒノキ花粉が飛散し、多くの患者さんを悩ませています。今年の花粉(スギ+ヒノキ)の飛散予測は、東北から近畿、九州地方までの広い範囲で例年を上回る見込みです。今回は花粉症、特にお子さんへの対応についてお伝えします。

<花粉症の患者さん数と低年齢化>
日本における花粉症を有する人の数は、正直なところ分かっていませんが、全国の耳鼻咽喉科医とその家族を対象にした2008年(1~4月)の花粉アレルギー全国疫学調査において、花粉症を有する者が29.8%であったとの報告があります。また、小児の花粉症は増加し、低年齢化していると言われています。

<年齢と感作>
特異的IgEの感作率が上昇する年齢は、花粉の種類によって異なります。スギは2歳頃から始まり、3~7歳で感作率が急激に上昇します。カモガヤはスギよりも上昇が遅く、6~10歳にかけて急激に上昇し、中学生以上では、スギのみならずカモガヤにもアレルギー外来受診児の半数以上が感作されていたと報告されています。ブタクサは、カモガヤと同様の傾向を示すことが報告されており、2歳頃から感作率が上昇し、感作率は30%弱と報告されています。

<見逃しやすいお子さんの症状やしぐさに注意を>
くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目の充血・かゆみ・目やになど比較的わかりやすい症状に加えて、下記の症状がみられる場合は花粉症(アレルギー)が発現しているのかもしれません。
・鼻づまりによるいびきや咳
・鼻や目をこすることによる皮膚の赤みや鼻出血
・しぐさ:鼻をすする、目鼻をこする、まばたきが増える、口呼吸をしている

<子どものセルフケア:吸入アレルゲンの除去・回避のポイント>
症状を悪化させる要素をできる限り減らしていくことが大事です。
・規則正しい生活、バランスの良い食事:風邪などの疾患は花粉症、アレルギーを悪化させます。
・受動喫煙を最大限避ける:家庭内はもちろん、外出先でも。副流煙は危険な因子です。
・花粉情報の利用(テレビ・新聞・インターネット):外出時間の長さ、時間帯の調整をしましょう。マスク・ゴーグルも有効。
・鼻をすすらせず、かむ習慣を身に付けさせる:耳やのど・呼吸器へも悪影響を及ぼします。
・鼻かみの練習:2、3歳から、鼻水を見たら、その場で片方ずつ、根気よく。
・目や鼻をこすらせない:こする影響を減らせるよう、手の爪を短く切り、清潔にしておく。
・洗濯物や衣服に付いた花粉を家の中に入れないように気をつける。特に寝具・寝室・布系おもちゃ。
・帰宅時にはうがい・洗顔・鼻かみの3点セットをする。
・掃除は朝のうち、過ごす時間の長い場所を中心に。
・洗濯物は、花粉が原因なら外に干さない、室内塵なら外に干して掃除機をかける。
花粉症かな?と思ったら、ご相談下さい。

(馬嶋)

【参考・引用文献】
★厚生労働省 花粉症Q&A集
★株式会社エスアールアイ Club SRL 「花粉症の低年齢化」サイト
★タケダ健康サイト 2019年 花粉症特集

Yori道:冬の話

地球温暖化の影響で冬でもさほど寒い日が多くはない様な気がします。子どもの頃は寒かった。いつの頃から、洗面所にお湯も出るようになったのでしょうか。

寒さが厳しい朝、洗面所に母が、金ダライに熱い湯を入れてくれて、タライから立ち上る湯気と、それを使いながら顔を洗った事は懐かしい思い出です。北側にある池に氷がはり、兄とアオキの葉をスケート靴代わりにして遊んだ事もあります。小学校へ通う時も、吐く息は真っ白で、霜柱も高かったように思います。

中学校の時は、耐寒マラソン週間があって、1週間毎朝走りました。長距離走が苦手だった私は、いかにさぼるかそればかり考えていた様な気がします。

大学時代は、テニス部で、冬はシーズンオフになりました。冬の走り込みが、春からの試合で生かされる、と冬の練習時はいつもランニングが主体でした。

今の冬の楽しみは、バードウオッチング。葉が落ちて、鳥が観察しやすくなるそうです。一昨年、昨年と荻野自然観察会の方に連れて行っていただきました。自然観察会の方々の知識に敬服するとともに、身近にこんなにも沢山の種類の鳥がいる事に感動しています。庭にも、ヒヨドリ、メジロだけでなく、時にシジュウカラやジョウビタキが来て、それを見るのが楽しみになりました。

北から飛来する水鳥が楽しめるのもこの時期です。

(馬嶋)

厚木なのはなより:定例セミナーのお知らせ

今回のセミナーでは、障害福祉制度にとても詳しく、また障害児者やその支援者とも深く関わってこられた経験から、全国各地で講演会や研修会の講師としてご活躍されている、又村あおい氏をお迎えし、標記の内容をお話ししていただくことになりました。またとない機会ですので、保護者の方はもちろんのこと、支援者や関係諸機関の方等、たくさんの方々の参加をお待ちしております。

日時と内容
日時2019年3月31日(日)10:00~11:30
場所アミュー厚木6階 610ルーム
講師又村あおい
〈プロフィール〉
◆全国手をつなぐ育成会連合会政策センター委員
◆機関誌「手をつなぐ」編集委員
◆日本発達障害連盟JLニュース編集長
◆発達障害白書編集委員
参加費無料
定員50名(先着順)※託児はありません
お申込み締め切り:1月21日(月)
申込み電話またはメールにて
(1)お名前(2)連絡先(3)お子さまの学年をお伝えください。
★厚木なのはな:046-404-0663
★なのはな(栄町): 046-404-2237
★メール:atsugi_nanohana@yahoo.co.jp

(厚木なのはな 宇佐美)

たいせつな人と、たいせつな時間を絵本とともに

馬嶋医院 今月のお薦めの絵本は「富士山うたごよみ」
短歌・文:俵万智
絵:U・G・サトー
出版社:福音館書店
表紙を見たときから、ワクワク、ドキドキします。立春から始まる「うたごよみ」です。俵万智さんの素敵な言葉とU・G・サトーさんの創造力あふれる富士山の絵、日本の心が宿る富士山を通じて、子どもから大人まで日本の季節を楽しめる絵本です。

(絵本の店トロッコ 幸田)



編集後記

先月末に馬嶋院長がインフルエンザに罹って、患者さんにはご迷惑をお掛けしましたが、多くの方に先生の具合をご心配いただき、ありがとうございました。第100号となる今回のまじまじ通信のために、いつもより少し早めに原稿を準備して下さった先生。まさか体調を崩すことを予感されていたのでしょうか!? 冗談はさておき…。水泳やテニスで鍛えられた先生はタフだな、と常々感心しますが、何事にも全力を注がれるので、無理しすぎないでいただきたい、と願うスタッフ一同です(^^ゞ(杉)

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