トップページ > まじまじ通信2019/6月号

2010年9月から、最近の医療情報や病気の事、子育ての事、連携している児童発達支援施設「厚木なのはな」からの情報などを掲載した院内誌を発行しています。

2019年6月号(No.103)

厚木市の特定健康診査・がん検診が始まりました

今年5月15日から来年2月14日まで厚木市の特定健康診査・がん検診が行われています。

当院では、厚木市の特定健診・肺がん検診・大腸がん検診・前立腺がん検診・胃がんリスク検診・肝炎ウイルス検診を行っています。6月中旬頃、市役所より対象者宛に「令和元年度がん施設検診・健康診査受診券」の封筒で、がん検診等の受診券と一緒に「健康診査受診券」(緑色のチケット)が発送されます。

受診をご希望の方は、直接ご予約をお取りしますので、予約システムを使わず受付に電話をください。受診の際は、受診券を必ずお持ちください。また、厚木市在住の確認をさせていただくため、保険証もご持参ください。問診票の記入枚数が多くあるため、事前に問診票をお渡しし、ご自宅でご記入いただいています。

また、骨粗しょう症施設検診も同じ期間で行っています。厚木市に住所を有する、本年度40歳、45歳、50歳、55歳、60歳、65歳、70歳になる女性が対象です。(下記の対象年齢をご確認ください。)

対象の方は、電話で健康づくり課(電話225-2201)へ受診券の送付をお申し込みいただき、受診券がお手元に届きましたら馬嶋医院の予約をお取りください。

・40歳 (昭和54年4月2日から昭和55年4月1日生まれ)
・45歳 (昭和49年4月2日から昭和50年4月1日生まれ)
・50歳 (昭和44年4月2日から昭和45年4月1日生まれ)
・55歳 (昭和39年4月2日から昭和40年4月1日生まれ)
・60歳 (昭和34年4月2日から昭和35年4月1日生まれ)
・65歳 (昭和29年4月2日から昭和30年4月1日生まれ)
・70歳 (昭和24年4月2日から昭和25年4月1日生まれ)

(事務 杉山)

医の歳時記 6月
~食中毒・細菌性腸炎を防ごう~

食中毒は、有害な微生物や化学物質を含む飲食物を食べた時に生じる健康被害のことです。主な原因は細菌・ウイルスですが、毒キノコやフグ毒等も含まれます。今回は、最近増えていて5~7月頃に多く発生する細菌による食中毒、キャンピロバクター腸炎についてお伝えします。

<食中毒の予防>
食中毒の予防は、よく言われますが、この3原則が大切です。
(1)付けない
(2)増やさない
(3)やっつける

<キャンピロバクター菌とは>
古くからウシやヒツジなどの家畜で流産や腸炎を起こす菌として注目されていましたが、1970年代に入りヒトにも腸炎を起こすことが判明し、我が国においても1982年には食品衛生法で厚生省に報告する食中毒事件票の「病因物質の種別」の中に加えられ、食中毒起因菌として指定されました。

<症状>
ヒトのキャンピロバクター感染症では、発熱、腹痛、下痢、血便を伴う腸炎症状がみられ、治療をすれば2~5日で回復することが多いのですが、時に症状が長引く場合もあります。また、まれに虫垂炎や腹膜炎等の下痢症以外の症状がみられることもあります。菌が体内に侵入してから発症するまでの潜伏期間が比較的長く、一般に2~7日間かかるのも特徴です。

<感染経路>
一見健康そうな家畜(牛、豚、鶏)、あるいはペット(犬、猫)などの腸管内にもキャンピロバクターは存在し、これらの動物の排泄物により汚染された食品や水を介して人に感染します。また、比較的少ない菌量(100個程度)で感染が成立することから、小児ではペットやヒトとの接触によって直接感染することもあります。鶏肉などの肉類は本菌により汚染されている可能性も高く、そのため、これらの食品はキャンピロバクター食中毒の主要な原因食品にもなっています。また、この菌は低温に強くて4℃でも長期間生存しますので、一般の細菌と同様に、または、それ以上に冷蔵庫の過信は禁物です。

<発生状況>
開発途上国、先進国を問わず全世界的に発生がみられ、細菌性腸炎の10~20%を占めるといわれています。特に5歳未満の小児に発症の頻度が高く、日本のような先進国では年長児にも発症頻度の第2のピークがあります。また、我が国で発生する集団食中毒患者数は最近ではノロウイルスによるものが最多ですが、以前は腸炎ビブリオ、サルモネラによるものが主流であった細菌性食中毒は、最近ではキャンピロバクターによるものの方が多い傾向が続いています。

<今後の問題点及び注意点>
キャンピロバクター食中毒の発生件数は、国の感染症情報センターの統計によると、2003年までは400件台であったものが、2004年558件、 2005年645件と増加しており、患者数も1999~2001年まで約1,800名でしたが、2002年以降2,000名を超え、2005年には3,439名にまで増加しました。

1999~2005年に発生した全国のキャンピロバクター食中毒事例のうち原因食品が判明したのは、350件中182件で、鶏肉を中心とした肉類もしくは牛レバーなど内臓の生食によるものが大半であったとの報があります。さらに、飲食店での発生の他にキャンプ場などの野外活動と関連した発生も増加しており、その原因として、バーベキューなどに用いる食材として、鶏肉が好んで用いられていることも一つの要因ではないかと推測されています。多少生焼け状態でも鶏肉なら安全と過信され、キャンピロバクター腸炎の発症率の高い食べ盛りの年長児は食べてしまう傾向にあるようです。

また、キャンピロバクター腸炎発生にはその他の細菌による腸炎がピークを示す夏期(7~9月)よりやや早い5~7月にピークがみられ、サルモネラ、腸炎ビブリオ等による細菌性の食中毒の発生が少ない冬季にも発生が認められています。

<予防のために>
(1)鶏肉は、徹底的に加熱しましょう。
中の肉がビンク色でなくなり、肉汁が出なくなるまで加熱しましょう。
(2)レストラン・食堂で加熱不充分な鶏肉を出されたら、充分に加熱するように頼みましょう。
(3)動物の生の肉を扱う前後には石鹸を使って手をよく洗いましょう。また、動物の生の肉を扱った後は、すぐにまな板や包丁等を洗剤等を使ってよく洗いましょう。洗わず続けて他の食物を調理してはいけません。肉用のまな板は別にしましょう。
(4)生の牛乳や生水を飲むことは控えましょう。
(5)下痢症状のある人は、トイレの後に石鹸を用いて手洗いをしっかりしましょう。
(6)動物やペットの糞を扱った後は、石鹸を用いて手洗いをしっかりしましょう。
(7)牛レバーはよく加熱して食べましょう。

説明にもありますが、馬嶋医院でもキャンピロバクター腸炎が増えています。発熱・腹痛がひどく、血便が出現する人もいますが、下痢が長引く患者さんの中にもいます。バーベキューをした後に発症する人も多いようです。<予防のために>を参考に、発症を防いでください。

(馬嶋)

(参考・引用文献)
★感染症情報センター  国立感染症研究所: キャンピロバクター腸炎 1999-2005,病原微生物検査情報 27, 167-168 (2006)
★全日本病院協会 みんなの医療ガイドサイトより 「食中毒について」
★厚生労働省サイトより 「腸管出血性大腸菌Q&A」
★横浜市サイトより 衛生研究所 感染症発生状況資料集 疾患別情報「キャンピロバクター感染症について」
★愛知県衛生研究所サイトより 生物学部「キャンピロバクター食中毒」

厚木なのはなより:茶話会のお知らせ

気温が高かったり、急に冷え込んだりする日があり体も疲れる時期ですが、体調管理に気を付けてお過ごしくださいね。気持ちが少し疲れてきたな、という方や、色々な情報を知りたい!という方、ぜひ「なのはな茶話会」でリフレッシュしませんか?ご参加お待ちしております♪

日程7月3日(水) 10:00~11:30 
場所なのはな栄町
定員6名くらい(定員になり次第締め切ります)
※託児はありません。お子さん同伴の方はお申込みの際にお知らせください。お申込み締め切り:6月28日(金)
参加費200円(お茶菓子代)
申込み電話またはメールにて(1)氏名 (2)お子様の年齢と学年 (3)ご連絡先 をお知らせください。
申込先●046-404-0663 (なのはな)●046-404-2237 (なのはな栄町)
メール:atsugi_nanohana@yahoo.co.jp

(厚木なのはな 宇佐美)

今月の便り ~6月・水無月 紫陽花~

長い梅雨、湿度の高さと雨に梅雨明けが待ち遠しくなります。そんな、気持ちも晴れ晴れしない日々の中、紫陽花の花に救われるような気がします。雨に濡れ、紫陽花の花が一層きれいに見えます。

(馬嶋)



編集後記

去る5月20日付馬嶋医院ホームページ内、馬嶋先生のブログをお読みくださった方もいらっしゃると思いますが、馬嶋医院の玄関マットが新しい元号と共に代替わりしました。2013年7月に登場した前のマットは、黄緑色の地にあゆコロちゃんが幟を持っている絵柄でしたが、約6年間がんばってくれた初代のマットに替わり、これからは積み木で遊ぶあゆコロちゃんが患者さんをお出迎えします(^^♪ (杉)

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