まじまじ通信

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2010年9月から、最近の医療情報や病気の事、子育ての事、連携している児童発達支援施設「厚木なのはな」からの情報などを掲載した院内誌を発行しています。

2019年9月号(No.107)

医の歳時記
~健全な視覚発達のために~

健全な視覚の発達は、子どもが身体的・精神的・社会的に良好な成長発達を遂げるために欠かせない要素の一つです。

<子どもの視力の発達>
子どもの視力は、出生後から発達します。新生児の視力はおおよそ0.01~0.02、生後2ヶ月頃から急速に発達し、2歳までに0.3以上、3歳6ヶ月で0.5以上の視力となります。視力が成熟して成人と同じレベルに達するのは、8~9歳です。

<弱視について>視力は発達しますが、屈折(網膜の中心窩にピントが合っている状態)異常や斜視(両目の視線が合致しない状態)等様々な要因によって発達が阻害されると弱視となります。弱視とは、器質的病変がなく、視力の低下した状態で、眼鏡やコンタクトレンズによっても矯正視力が不良な状態を言います。視力が完成する6歳頃までに弱視を治療しなければ、生涯にわたって矯正視力は改善しません。このため弱視は早期発見・早期治療が原則で、視力が発達する時期の視力検査は重要です。弱視の頻度は0.5%~1%、斜視の頻度は0.6~2%と言われています。

<わが国の視力検査>
しかし、保育園や幼稚園、3歳半検診、就学時検診などで視力検査が行われていますが、日本では新生児期から乳幼児期に起こる視覚異常を適切に検出する方法が普及していません。今回、馬嶋医院で手持ち式自動判定機能付きフォトスクリーナー装置(Spot Vision Screener)を購入し、乳幼児の弱視や斜視の早期発見に役立てたいと考えています。今回、機器の紹介と、目に関する問診票を付けますので、問診結果で該当する項目がある様な場合は、ご相談下さい。

<手持ち式自動判定機能付きフォトスクリーナー装置(Spot Vision Screener):スポットビジョン>
アメリカでは、乳幼児の眼科検診に機器を用いたスクリーニングを併用するよう推奨していて、近年様々な視覚スクリーニング検査が開発されました。そのうちスポットビジョンは、新しいフォトスクリーナー装置として2015年9月から日本でも発売され、急速に広まっています。乳幼児の弱視や斜視の早期発見に役立つ装置として注目されています。

<スポットビジョン装置でできる事>
弱視の危険因子となる斜視及び屈折異常(遠視、乱視、近視、不同視)をスクリーニングする機器です。目の診察や問診、視力検査に併用するスクリーニング検査として使われています。3~5歳児の弱視スクリーニングに有効ですが、感度が高く、擬陽性が多い装置です。3歳未満におけるスクリーニングの制度は確立していませんが、異常結果の取り扱いのガイドラインに従い、再検査や眼科医への紹介が示されています。

待合室にお子さんの目に関する問診票を用意しました。異常が疑われる場合や斜視などが疑われる方は、保険診療でスポットビジョン検査を受けることが出来ます。訴えがない場合は、自費診療となります。

問診票は待合室に置いてあります。記入して受付へお渡しください。
「はい」があったら、検査をお勧めします。

<問診票>
(1)目付きがおかしいですか。 【はい】【いいえ】
(2)まぶしがりますか。 【はい】【いいえ】
(3)目を細めて見ますか。 【はい】【いいえ】
(4)物に近付いて見ますか。 【はい】【いいえ】
(5)頭を傾けたり、横目でみたりしますか。 【はい】【いいえ】
(6)明るい戸外では片目をつぶりますか? 【はい】【いいえ】
(7)暗いところでは動きがにぶくなりますか? 【はい】【いいえ】
(8)じっと見ているときに、目が揺れていますか?  【はい】【いいえ】
(9)まぶたがさがっていますか? 【はい】【いいえ】
(10)黒目の大きさが左右で違いますか?  【はい】【いいえ】
(11)瞳孔(黒目の中央)が白っぽく見えることがありますか? 【はい】【いいえ】
(12)絵本など近くの物を見るとき、目が内側に寄ることがありますか? 【はい】【いいえ】
(13)親、兄弟姉妹に弱視・斜視、生まれつきの目の病気の人がいますか? 【はい】【いいえ】
(14)その他、目について気になることがあればお書き下さい。

(馬嶋)

(参考・引用文献)
★東京小児科医会報 2019.7月号より
国立成育医療センター 感覚器・形態外科部 眼科、視覚科学研究室 仁科 幸子
「乳幼児の視覚スクリーニング」
★日本眼科医会 日本の眼科 2011年82:3号より
医会だより 学校保健部  「園児のための視力検査マニュアル」 
★日本弱視斜視学会・日本小児眼科学会 2018.7 
「小児科医向けSpot Vision Screener運用マニュアル Ver.1」より

Yori道 ~栗おこわ~

9月になると農協に栗が出始めます。

何故か、栗おこわを作るのが好きです。栗を水に浸し、栗の皮を剥きます。時間はかかるけれど、栗の皮を剥いている時間はゆったり流れている様な気がします。

小さい時は、口の中でじゃりじゃりする食感が嫌いで、お赤飯の豆や焼売に入っているグリーンピースは食べられませんでした。

今は、焼売に入ったグリーンピースは気にならなくなりましたが、お赤飯の豆は食べれません。 父も赤飯の豆は嫌いで、小さい頃一緒に食事をとる事がほとんどなかったのに、私が赤飯の豆を出したのを見て、母が父と同じと嘆いたと聞いた事があります。なので、我が家の栗おこわは、私がおこわと栗を別々に食べる事ができるように、丸のまま、ゴロゴロと入る事になります。淡い黄色おこわに煎ったごま塩をかけていただきます。

(馬嶋)

厚木なのはなより:第6回ペアレントトレーニング講座のお知らせ

厚木なのはな主催のペアレントトレーニング講座も今回で6回目となりました。講座では、お子 さんの様々な行動にどのように対応していけばよいのか?ふさわしい声のかけ方は?などを考え、家庭で実践できるようにしていきます。また、グループの保護者同士で子育てに関する不安や悩みを共有することもできます。
お子さんとのよりよい親子関係を築いていけるよう、この講座への皆さまの参加をスタッフ一同お待ちしております。

日程10月7日~12月9日までの隔週月曜日
時間10:15~11:45
内容10月7日(月)【テーマ:はじめに・行動に注目しよう】
10月21日(月)【テーマ:して欲しい行動を増やそう】
11月11日(月)【テーマ:して欲しくない行動を減らそう】
11月25日(月)【テーマ:効果的な指示を出そう】
12月9日(月)【テーマ:許しがたい行動への対応 ・まとめ】
対象者幼児~小学校4年生のお子さんの保護者
(それ以外の方もご相談に応じます)
定員5名(定員になり次第締め切ります)
参加費 3,000円(全5回)
申込先●046-404-0663 (なのはな 担当:中川)
●046-404-2237 (なのはな栄町 担当:宇佐美)
メール:atsugi_nanohana@yahoo.co.jp
お申し込みの際に以下をお知らせください。
①氏名
②お子様のお名前と学年
③電話番号(厚木なのはなをご利用の方以外はご住所も)
その他・内容はすべてつながっているので、できるだけ全部ご参加ください。
・託児はありません。
・毎回ホームワークがあります。

(厚木なのはな 宇佐美)



編集後記

今月号のYori道「栗おこわ」を読みながら、小学校時代の運動会を思い出しました。母がお弁当と一緒に用意してくれた茹で栗。包丁で少し割れ目をつけた栗を二つに割って、スプーンですくって食べました。梨やぶどうに続いて栗が出回るようになると、秋はもうすぐですね♪
栗がたっぷりで美味しそうな先生の栗おこわ。私も、栗おこわを食べるならおこわと栗を分けて食べるのが好きですが、皆さまはいかがでしょうか?(杉)

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